朝はまた来る

※本日は小説風にお送りします

今日は、ネカフェの堅いイスの上で目を覚ました。

なんだか悲しいのか楽しいのかわからないモザイク模様の夢を見ていた気がする。
内容なんて覚えてないが、整理し切れていない私の心を現すような夢だった。
当面の使命はこのモザイク模様の夢を整理することなんだろうが、いまいち踏み切れないウジウジ悩む私がいる。

喉が乾いてたまらなかったので水を汲みに体を起こしブースから出た。

日曜朝のネカフェは眠りに包まれていて独特な空気を醸し出している。

窓の無いこの建物の中、顔は見えないが寝息や衣擦れの音、がするここで眠りについている人達。
他人なのだが寄り添いながら寝ているように錯覚してしまう。

他人の寝息を近くに感じる事を愛おしく感じる…。
間違いなく心が弱って居るのかな。

時計を見るともうすぐ時間切れだ。
私は水を飲み干し、追い出されるように愛しいネカフェを後にした。

続く