悪夢のホワイトデー

 今日は、巷では「ホワイトデー」・・・。
 しかし、仕事で雑事に追われている私としては、そんなことは全く忘れていました。

 

 そんな日に、後輩のWちゃんから突然メールが来ました。
 件名が
 「や、ヤバいっす・・・。」



 はい!??
 残業中、職場でメールを見ながら目が点になったおいら。



 で、早速文面を読んでみると、しつこく言い寄ってくる男が今日家にやってきて花を貰ったとの事。



 いまいち状況が良く分からないので、とりあえずWちゃんに電話。詳しく聞いてみました。



 なんでも、今日、彼女は早番(Wちゃんはシフト制勤務の職場に勤めている)だったので、昼で仕事が上がり家で休んでいたところ、夕方ピンポーンと家のチャイムが鳴ったそうです。
 セールスか何かだろうとのぞき窓をのぞいたら、黒のベンチコートに黒の帽子、白いマスクをした怪しい男が白い花束を持って玄関先に立っていたそうです。
 なんだか怪しみながら
 「はい。」
 と声をかけたところ、
 「・・・お届け物です。」

という返事。
 しかし、その声にはきき覚えがありました。最近、同僚でしつこく言い寄ってくるシベリア2号君(略して「2号君」)の声です。
 すっかり安心した彼女は、ちょっと逆切れ気味に、
 「一体何してるわけ?なんなの??」
と言いながらドアを開けたところ、2号君は白い花束をWちゃんに押し付け、
「・・・お届け物です。」
と言って、走り去ったそうです。
 ちなみに、白い花束の正体は白いカーネーションとカスミソウ。片手では持てない様な大きさだったそうです。


 これが、ちょっとでも高感度のある人だとロマンチックないい話となるのですが、かなりしつこく言い寄りすぎて嫌われかかっている現在の状態では単なるストーカーとWちゃんは思っているようです。( ̄□ ̄|||)がーーん!
 完璧に裏目に出ているかわいそうな2号君だな、と思ったおいらなのでした。(ToT)