書評ブログ  「運命の夫婦」が出来た理由

爆笑 夫婦問題 (幻冬舎文庫)

爆笑 夫婦問題 (幻冬舎文庫)


かなり前の話であるが、「笑っていいとも」のオープニングコーナーで、「手相を鑑定するとレギュラー陣の中でだれが一番恋愛運がいいか」というランキングを発表したことがありました。
その中で、爆笑問題 太田光は見事1位を獲得しました。
鑑定した占い師が言うには
「この手の人は赤い糸で結ばれた人と結婚できる運がある。またそれによって運が開ける。」
とか何とか言っていました。


この本を読むと、この占い師がいっていたことがまんざら嘘ではないことが分かる本です。


作者の太田光代さんは、爆笑問題 太田の嫁であり、爆笑問題などが所属する事務所タイタンの社長でもあります。
この本は、光代さんが太田との出会い、恋愛、結婚、その後タイタンを設立し、爆笑問題をスターダムに押し上げるまでが書かれています。


彼女は夫の才能を心から信じ、彼にチャンスを与えようとお笑いの仕事を捨て、最終的には夫の為に会社を設立します。そして、爆笑問題を甘やかすことなく的確に今以上に売れるためアドバイスをし、爆笑問題もそれに答えます。


私は光代さんの実行力、経営能力、そして夫との信頼関係について驚くのと同時に、自分も夫も成長していく生き方をうらやましいと思いました。
なかなかここまで信じられる相手を見つけるのはすごい奇跡だと思います。


はっきり言って、この本の大部分は夫婦ののろけ話なのかもしれません。
でも、この寒い冬ちょっと暖かくなること請け合いだし、自分のこんな相手を探してみたいという気にさせてくれる1冊です。