お題で色々書いてみよう その1「五寸釘」

お久しぶりでございます。




自宅に帰ってきてはや1月、休職も延長し相変わらずの日々です。



当然その間、色んな出来事があったのですが、私は文章を書く際に新鮮に今の気持ちをぶつけるよりも熟成させたいタイプなのです。


料理で言うと、サラダや炒め物というより、煮込みたいタイプなのです。
でも、煮込むと「不幸フレーバー」という変な味付けになるため、正直書きたい事はあったけどそんな文章を作る気には正直なりませんでした。



ある日、某SNSのアプリで、お題を作成するアプリがありました。


「これなら、大丈夫じゃね?」と思い、今日からちとやってみようかと思った次第で、お題をクリックしたらなんとお題が


「五寸釘」


初っ端から物騒なテーマですが、始めたからにはしょうがない。
そのテーマでちょっと話を書いてみようと思います。。。。



普通五寸釘って、自宅にはまず無いと思いますが、家には多分結構あります。
何故なら、5年前に亡くなった祖父が大工だったからです。



私の小さい頃建築系の会社を退職した祖父は、実家の離れにあった大工部屋で、家の棚を直したり、薪ストーブの木を切ったりして1日を過ごしていました。



その部屋は、色んな形のカンナ・鋸・金槌・ノミ、当然五寸釘も整然と置かれ、いつも木屑が舞い上がり、とシンナーの匂いがする部屋でした。


私が色んな事を覚え成長していくとともに、祖父は足腰も目も衰え、いつしか金槌を握る事も無くなり、5年前に亡くなりました。


残念ながら、子供達の中で誰一人大工になった者は居なかった為、大工部屋と大工道具は主の無いまま、今も実家にそのままになっています。



父は、物を処分するのが苦手なので今後も使わないままになり、いつか朽ちていくでしょう。



ただ、私は思うのです。
道具って眺めるものではなく、使って何ぼなんじゃないかと・・・。


床の間に飾ってある大きな壷よりも、毎日使っている茶碗の方が、失ったときに思い出す回数は多いように。。。



父は祖父の物を大事に持っていることで、祖父を大事にしているつもりなのかもしれません。

でも、道具にとって一番いい事は大事に長い間使われ続ける事じゃないんですかねー・・・。



道具を貰ったけど自分はどうあがいても使い果たせない、もしくは役目を終えたものについては、使える人に譲ったり、処分する事も時には必要ではないのでしょうか。






ま、今日はこんな感じで。